思考整理

東京大学→Software Engineer

人を頼ること

人を頼ることが、本当に苦手で、出来ませんっていう方がいます。
そういった方は、仕事をし始めると苦労することが多いです。

 

なんでも自分で考えて、出来なかったらそれは自分の責任でという考え方は、ある意味ストイックで賞賛されるものかもしれませんが、ビジネスの世界では求められていません。

ビジネスの世界で求められているのは、「頑張ること」ではなく、「結果を出すこと」です。

 

 

この大原則を忘れてしまうと、「私はこんなに頑張りました!睡眠時間を削って作業して、限界までやったのですが、ここまでしか進みませんでした」という大間違いを犯さずに済みます。

 

極論、仕事を任されたのはあなただとしても、その仕事をするのはあなたではなくても良いのです。

 

あなたがすべきことは、どんな手段を使ったとしても、結果に責任を持つことです。

 

一般的に、結果を出すためには人の協力を得ることが必要な場合が多いです。

 

出来ないことはさっさと人に頼んでしまい、自分のプライドなどかなぐり捨てて、仕事を勧めていくということが出来るようにならないと、生きていけないなと感じる今日このごろでした。

続けること

習慣をつくるために大切なのは、出来なかった日があったとしても、諦めずに続けることだ。

 

習慣はいきなり出来上がることはない。最初から出来るようになるわけがない。

 

最初は何回か失敗するかもしれない。毎日やると決めたことでも、出来ない日もあるかもしれない。

 

けれども、大切なのは最終的に出来るようになっていることであり、最も避けるべきなのは経過がどうあれ途中で辞めてしまうことだ。

 

続ける。

決断

人生には、決断をしなければならないタイミングが必ず訪れます。

 

大学受験先の決定、就職先、結婚、etc....

 

決断には迷いが伴い、人は後悔することを恐れて決断することをためらいがちです。

 

でも、そもそもその決断をするときに考えないといけない要素として、その決断が人生にどれくらいの変化をもたらすのか、その決断よりも、決断の後の行動の方が大切なのではないかという二点です。

 

決断には選択肢があります。選択肢同士を比較した時に、その2つの選択肢によって自分の人生にどれくらいの差分があるのかを考えましょう。そしてその差分に見合った時間量だけを迷う時間に当てましょう。

 

そんなに差がないのであれば、悩むことに時間を使うよりも、決断した後の努力に時間を使ったほうがよっぽど生産的ですからね。

 

また、決断の時点での情報量では、決断の良し悪しを判断出来ない場合もあります。決断に悩むときというのはだいたい不確定要素の存在が大きいです。

 

でも、そんなもの考えても仕方ないじゃないですか。割り切って、決めて、選択肢を正解にすれば良いだけだと思いますよ。

都合よく解釈する

仕事をしていると、自分の同期で自分より仕事が出来る人を見て、「自分はなんてだめなんだ」と意気消沈してしまうことがあります。

後輩なのに自分より出来るやつがいた日にはプライドはズタズタ。家に引きこもってドラマを見続けるしかないでしょう。

 

ですが、現実逃避してぐーたらした所で何かが変わるわけではなく、そうこうしている間にもライバルたちは自己研鑽を続け、差は開いていく一方です。

 

「そんなことはわかっている!頭ではわかっているけど出来ないんだよ!」という反論が聞こえてきそうです。その気持、すごくわかります。僕も最近までは自分より仕事が出来る同期(しかも年下)に負けているという事実を直視出来ず、家に引きこもってツイッターを見続けて時間を潰していました。

 

ですが、最近は同期に負けていることに必要以上に心惑わされることもなくなり、自分の時間で自己研鑽に励めるようになってきています。考え方もポジティブになり、プライドに振り回されることも減りました。

 

何が変わったのでしょうか。

それは「都合よく解釈する」ようになったことです。

 

「年下の同期に負けて、なんて自分は不甲斐ないんだろう」「この仕事は向いてないんじゃないか」と考えるのをやめて、「あの後輩はブログが趣味だと言っていたし、文章を書くという経験値が違うから現時点で負けているのは当たり前の話。」「俺は天才だから努力すればなんでも出来る。」

のように、(根拠のない)都合の良い捉え方をするようにしたところ、みるみる状況が改善していき、ポジティブな気持ちで仕事に取り組めるようになりました。

 

なぜこのような考え方になったのかと言うと、
・結局自分に出来ることは努力しかない。
・努力するための妨げになるような考え方はしない。
・努力するためにプラスな要素となる考え方に変える。

 

という背景です。

 

まず、人と比べることで生産性が落ちてしまうならば、比べるのは辞めましょう。幸せにならない。

自己嫌悪することで生産性が落ちてしまうならば、辞めましょう。幸せにならない。

 

結局出来ることっって努力しかないんだなあ。努力すれば出来ないことも少しづつでも出来るようになって、状況が良い方向に向かうんだなあ。そのための努力を妨げるような要素は、無駄だから排除すれば良いんだなあ

という思考回路です。

 

ほぼ、自己暗示に近いです。

 

根拠のない自信で、自分は出来ると信じ込む。そして努力をし、言葉を本当にする。それが自信になっていく。

 

少々荒療治ですが、「努力をしない」という最悪の選択よりは100倍マシです。努力しないよりはしたほうが出来ることは増えますからね。ここで人と比べてはダメですよ。「努力しない自分」と「努力する自分」を比べて、後者の方が絶対出来ること増えるやん!そしたら状況改善するやん!と、単純で都合の良い解釈を、あえて、するようにしてみてはいかがでしょうか。

 

僕もこの文章を書くことによって、自分に自己暗示をかけています。努力するしかないな!

 

自分の意見を言うこと

日本人は、自分の意見を言うことが苦手ということをよく聞きます。


アメリカなどでは、「で、お前はどう思うの?」と個人の考えを聞く分化が根ざしているのに対して、日本では「正しい(教科書に乗っている)答えは何?」という聞き方をしています。

 

教育のせいにするつもりはありませんが、やはり自分の考えを持つこと、発信することが苦手な日本人が多い気がします。

 

特に学校の勉強を真面目にやってきた人ほど、「正しい」発言をしないといけないという考えが深層心理にまで入り込んでしまっていて、「正しい」保証のない発言を避けるようになってしまいます。

 

ですが、やはり社会で求められているもの、これから先の未来が不透明な時代で求められているものは、「お前はどう思っているの?」という問いに対して、個としての考えをぶつけることです。

 

僕の場合は、これがものすごく苦手で、「誤っていてもいいから自分の考えを述べること」よりも「世間一般に正しいと思われる、評論家的な意見を述べること」を優先してしまいます。

 

考える時の前提が、「どこかに正しい答えがあり、それを探し当てないといけない」なのです。

そうではなく、考える時の前提を「正しい答えなんてものは存在しない。自分がこれだ!と思ったもので良い。」としないといけないのです。

 

 

僕はものごとを考えるときに、なかなか決められない、前に進まないということがよく起こります。

 

その原因は、一度決めたはずのことに対しても、「どこかに本当は正しい答えがあるのではないか」という気持ちを払拭できずに、振り返って考え直すということを繰り返してしまっているためです。

 

一度決めたことは決めた!と割り切り、その決定を土台に次に進むことをしなければなりません。

 

評論家はやめましょう。

 

自説をたんたんと語る、思想家で良いのです。一般論なんて、なんの価値もないですから。

 

 

では、この考えかたを定着させるにはどうすればいいでしょうか。

意識を変えるというのはそのままではなかなか難しく、何も対策を打たないと人は変わりません。

 

 

とりあえず部屋の壁に「自分の 考えで決める」と書いた紙を貼ってみます。今は他に良い案が思いつかないのでこれで効果検証をしてみて、変わる努力をしてみることにします。

ドベンチャーに新卒で入る

こんにちは、

就職活動中の方、そろそろ情報解禁も近づいてきており、テスト期間ももうすぐ終わるし本腰入れて就活するかあという方も多いと思います。

 

多くの方は大手企業を志望されていると思いまます。たまーに、ベンチャーも見ているという人もいます。

 

僕はおそらく稀有なパターンで、社員数が一桁のドベンチャーへの新卒入社を検討しています。周りを見ても、こんな奴あんまりいません。笑

 

ベンチャーに新卒で入社するということがどういうことなのか。まだ検討中ですが考えたことを思いついた順番に書いていこうと思います。

 

 

■研修がない

当たり前ですが、研修なんてものはありません。僕の友達で某大手IT企業に就職した友達は、就職して9ヶ月近くたった今でも研修中だと聞きます。

研修には手間もお金もかかるので、ドベンチャー企業にはそんな余裕はありません。一ヶ月の研修をする余裕もありません。

(余裕がないというより、新卒採用予定者が僕1人ですので研修をするにはコスパが悪すぎるのですね。)

 

即戦力としての働きを期待されているという点は、大手とくらべて一番異なる点でしょう。

 

■全体観を持ちやすい

企業規模が小さいからこそ、企業という生命体の全体像が捉えやすいです。

大手企業だと分業されすぎていて自分の立ち位置がよくわからなくなってしまいがちですが、ドベンチャーなので、そんなことはありません。

せいぜい3つくらいに大雑把に分けたうちの1つに携わっているんだなくらいの感覚で仕事が出来ます。自分の果たす役割がよくわかるので、やる気が出ます。

 

 

■同期がいない

職場環境としては、年が少し離れた上司しかいません。同年代の人がいないというのは少し寂しかったりもします。僕も人間なので、仕事でツライことがあったら愚痴を言いたくなりますし、切磋琢磨する仲間が欲しいとも思います。

僕は修行期間として割り切っていますが、こういった環境が得意ではないという方には合わないかもしれません。

 

■かけられている期待が大きい

なんたってドベンチャーですからね。人が足りません。一人一人の社員が二人分くらい働かないと回らなかったりします。

そういった意味で、うちの企業の社員の方々はとんでもない仕事力の持ち主です。社長なんて10人分くらいの仕事をしてそう。

当然、自分もそのレベルの仕事を、(すぐにではないが)求められます。

やるしかないですね。

 

こんな感じですかね。また思い出したら書きます。

思考の前提を変えること

新卒として入社し、「よし、やるぞ!」と意気込んで仕事に取り掛かっても、最初はなかなか上手く行かず、上司に怒られることも多いと思います。

でも、だんだんとコツを掴んできて、仕事が少しずつ少しずつ出来るようになってくるでしょう。

 

仕事が出来ない状態から仕事が出来る状態になることで、変化するものはなんなんでしょう?

経験によって、具体的に何が変わるのでしょうか?

 

僕は「前提の認識が変わること」だと思っています。

 

もう少し具体的に書くと、同じ状況に遭遇したとしても、前提としての認識が異なることで考える内容が変わってくるということです。

 

例えば、文章を書く仕事が上達してくる場合を考えて見ます。

仕事を始めて間もない頃は、「何を伝えたいのか」を考えることが前提の認識となっており、自分が伝えたいことをひたすら書き連ねることをしてしまいます。

(このブログもその典型例ですね。このブログは僕自信の文章への苦手意識を取り去るためにひたすら書きまくることを目的としているので、読みにくくてごめんなさい。笑)

 

仕事が出来るようになってくると、前提としての認識が、「読み手にどう伝わるか」に変わってきます。

 

こうして、前提となる考えが変わってくることによって、同じ状況に直面しても仕事が出来る人と出来ない人とでは考えることに違いが出て来るのです。

 

このことを知っておけば、普段仕事をしながら、「あ、自分の中で前提となる認識が変わったな」と気づくこと、どう変わったのかを言語化して成長速度を高めることが出来ます。

 

僕は常々、自分の前提認識がどう変わったのかを記録するようにしています。

 

そうすることで、成長速度を高めることが出来ますし、副次的な効果として、一回出来るようになったことを忘れてしまうのを防いでいます。

 

言語化して意識することで、「これは出来るようになったんだ」と自覚することが出来ますからね。

 

ぜひお試しください。

 

これがわかっていないと、仕事が出来るようになりたいと思って努力していても、正しい方向に向かうことが出来ません。