思考整理

東京大学の修士過程で情報学を選考しています。僕の考えが、あなたの感情を少しだけ揺らすことができればいいなと思います!

成功者の発言の真意

 

 

ビジネスで成功した人のインタビュー記事を見ると、「この仕事が大好きだ」「毎朝起きると、この仕事が出来ることが幸せでたまらない」などの発言をしている人が多いように感じます。

 

そういった記事を見ると、仕事をすることに嫌悪感を抱いてる自分と比較して、「こんなふうに仕事を好きになれない自分じゃダメだ」とか、「やっぱり成功する人は天職に巡り会えた人なんだ」などと思ってしまいます。

 

 

こういった成功者の発言を、素直に額面通りに受け取ってしまうとこういった思考に陥りがちですが、見落とされがちだけど注目しないといけない点が2点あります。

 

 

この2つの点をしっかりと考慮することで、自己嫌悪に陥ること無く、前向きな心を保つことが出来るようになるので、ぜひ一考してみてくださいね!

 

 

  1. 「仕事が楽しい」と言っているのは現在であり、昔からずっと「仕事が楽しい」と言っていたとは限らない

物事には歴史があり、時系列で捉えなければ本質を捉えることが出来ない場合は数多くあります。

 

成功者を見ると、成功者の現在にフォーカスをあててしまい、その背後にある歴史に目を向けることは蔑ろにされがちです。

 

成功者が成功者たる所以は、背後にある膨大な努力です。

 

彼らが膨大な努力をしている時、仕事を始めたばかりで右も左も分からない時、彼らは「この仕事が大好きだ」と言っていたでしょうか?

 

「この仕事が大好きだ」と言えていない自分は、彼ら成功者と同等の膨大な努力を積み上げた状態でしょうか?

 

辛く厳しい鍛錬を乗り越えて彼ら成功者の今があることを見落としてはいけません。

自分が辛く厳しい鍛錬の途中にあるとするならば、成功者の発言は現在の自分の思いと比較するのではなく、3年後、5年後の未来の自分の思いと比較するべきでしょう。

 

現在の自分と比較して自己嫌悪に陥るより、努力の先にある姿としてモチベーションに変えてしまう方が、よっぽど有意義ですよね!

 

  1. メディアとして取り上げられる場で、必ずしも本音を話すとは限らない。

 

彼らには立場があり、彼らの発言は彼らの立場と関連付けられて読み手に理解されます。

読み手は彼らのクライアントかもしれないし、彼らの会社への就職を目指す若き学生かもしれない。

そういった読み手が、自分の発言を聞いてどう思うのか?

そういった読み手に、自分の発言を通じて、どう思わせたいのか?

 

メディアとして対外的に発信される以上、上記のような情報の受け手の感情を考慮しながら彼らは発言をしています。

 

その発言には、本音ももちろんありますが、その上に意図がかぶさっている場合がほとんどでしょう。

 

私達が見ているのは、あんぱんのぱんであり、本音というあんは、意図というぱんに包まれている可能性が高い。

 

このように書くと、「じゃあビジネスの成功者は、本当は仕事を楽しいと思っていないのか」と言われるかもしれませんが、そうではありません。

 

あんぱんのぱんは、非常に薄いぱんで、ほとんど中のあんこが透けて見えている状態、が僕の予想です。

 

表面には意図のコーティングがなされているが、嘘をついているわけではないでしょう。そこを勘違いしてはいけません。

 

ただ、もう一つありえる仮説としては、彼らは「仕事が好きだ」と対外的に公表することで、自分に暗示をかけているという考えです。

 

思いを言葉にするのではなく、言葉を発することで、自分は本当にそう思っているんだと思い込むことを利用しているのではないでしょうか。

 

 

 

まとめます。

・成功者の発言を額面通りに受け取らない。
・背景の努力に目を向ける。
・発言の聞き手の感情を意図して発言していることに目を向ける。
・もしかして、発言することで自己暗示をかけているのかも?