思考整理

東京大学の修士過程で情報学を選考しています。僕の考えが、あなたの感情を少しだけ揺らすことができればいいなと思います!

問いの粒度の違いを考える

問いには粒度の違いがある

日本の年金問題はどうなっていくのか?
就職先はどこに決めるのが良いのか?
なぜ人間は眠るのか?

世の中にはたくさんの問いが存在していますが、その問いの粒度はバラバラです。
今回は、正しく考えるためには問いを正しく見極めることが大切という話をしたいと思います。

 

問いの抽象度の粒度を考える

問いの粒度の違いとして初歩的なものは粒度の違いです。
例えば下の問いを考えてみましょう。

1. 日本は移民を受け入れるべきか?
2. 日本が移民を受け入れる時に考えられるデメリットは何か?
3. 日本が移民を受け入れる際にどのような法令上の整備が必要か?

これらの問いは粒度が異なっています。
1の問いが一番粒度が高く、3の問いが一番粒度が低い(具体性が高い)ことがわかると思います。

基本的に、抽象度の高い問いほど答えることが難しくなります。
難しいというのは、答えるために置かなければならない論点が多いため、その問い単体で答えることが出来なくなりやすいという意味です。

例えば1の問いを考えると、
・どの国からの移民を受け入れるのか(宗教上の違いや民俗文化の違いを吸収できるのか)
・どれくらいの期間をかけて
・どれくらいの人数を受け入れるのか
・必要な財源はどう調達するのか
・どのような用途でどの程度の財源が必要になるのか
・雇用に対して国はどの程度介入するのか

などなど数え上げればキリがないほど多様な側面から論点を挙げることが出来ます。
これらの論点に対する解答を全て用意した上で初めて、「日本は移民を受け入れるべきか?」に対してYesかNoを述べることが出来るようになります。

逆に言うと上記のサブ論点を想定せずに「日本は移民を受け入れるべきか?」という問いに答えることは出来ません。

一般に抽象的な問いほどサブ論点(仮定すべき点)が多く答えにくい。具体的な問いほど答えやすいです。そして問いには抽象度という軸で粒度の違いがあることを意識して問いの粒度を見極める、あるいは粒度を変えながら考えていくことが必要です。

 

「何についての問いなのか」という点についての考慮を欠いた批判は的を外しやすい。
人は自分の背景知識経験を元に解釈するので、自分の想定と相手の想定が異なることは珍しくありません。

自分が想定している問いの射程が誤りである可能性、他の問いの対象範囲を可能性として想定することが正しく考えるためには肝要です。