思考整理

東京大学→Software Engineer

議論することが苦手な方へ

議論することがどうしても得意になれない、人に対して自分の意見を主張することがなかなか出来ない。他の人が言っている意見をただ聞いて、それに同意することしか出来ない。どうすれば良いんだと悩んでいる方もいるかと思います。

 

僕は本当に自己主張というものが苦手で、会社でミーティングをするときも上司の発言に対して、「なるほど」と同意することしか出来ません。自分の意見を言うことが出来ないというよりかは、上司の発言に全面的に賛同してしまっている、イエスマンの状態です。

 

ですが、イエスマンであるだけならばわざわざ会議をする意味がなく、会議をするということは自分の存在する価値を出さなければいけません。賛同するだけならばいないのと同じですからね。

 

では、価値を出すためにはどうすれば良いのでしょうか。

 

価値の出し方としては、議事録を取るということも手の1つではありますが、やはり発言をしていかなければいけません。

 

発言をしていくためには、今なぜ発言することが出来ないのかという原因を探し当てないといけません。

 

僕の場合は、普段の就活で行われるグループディスカッションでは自分の意見を主張していくことが出来るのですが、会社のミーティングではそれが出来ません。

 

それはなぜでしょうか。

 

上司に対して、自分の能力値が低いために、上司の考えに対しては賛同するしかないという前提認識を、知らずしらずのうちに作ってしまっているのだと考えました。

 

上司の言うことを聞く時、無意識のうちに、内容を聞く前から、「この人は正しいことを言っている」という気持ちになってしまっているのだと気づきました。

 

そして、内容について自分の頭で考えて咀嚼するよりも先に、ほぼ条件反射的に「なるほど」と口にしてしまっているのです。

 

原因がわかったので、対策していきます。

 

まず、上司が話している内容は、「正しくない」という気持ちで聞きます。

 

この方法は下手をすると上司の考えを受け入れないことにつながってしまう可能性もありますが、現状「正しい」と考えてしまっている僕にとっては、多少荒療治ですが「正しくない」と決めつけて入るぐらいがちょうどいいんです。

 

人の話を、「正しくない」というスタンスで聞く。直近ではこれを気をつけてやってみようと思います。

上司とのMTG

仕事をしていると、上司とのMTGの時間は多くあります。

この時、上司の時間価値は自分の時間価値よりも高いということを念頭に置いてMTGに参加しなければいけません。

上司は忙しい。

MTGを組むには、その時間を有効に、成果が出る時間として使いたいはずです。

そのMTGを組むことによって、組まなかった場合と比較してなんらかの変化が起こり、時間を投下しただけの価値があったと判断出来るようにーしなければなりません。

 

この視点を持っていないと、上司の時間を無駄にしてしまう可能性があります。

 

例えば自分が主導するプロジェクトの進捗報告のために上司とのMTGを組んだとして、自分はひよっこだから全然わかりませんという態度でMTGに望んだとしても何も成果は出ません。

上司からすると、プロジェクトを主導しているのはキミなんだから、キミにしかわからない情報をちゃんと開示してくれないと困るし、プロジェクトを成功させるために自分の時間が必要なのであれば、そこはリーダーシップを取って有効に使って欲しいと考えているはずです。

 

また、なんらかの意思決定をするためのMTGなのであれば、事前に自分の考えをまとめておいて、MTGの時間で改めて考えることを出来るだけ減らし、その時間内で決められることを多くすることも大切です。

 

意思決定に必要な要素のうち、事前に検討出来るものは検討し尽くし、上司任せでコミュニケーションを丸投げするのではなく、自分からプランを提示していき判断を仰ぐという状態にしておかなければなりません。

 

部下だから、ひよっこだからと甘えるのではなく、最低限やっておかねばならないことはありますし、「今の自分に何が出来るんだろう」と考えることが必要です。

自己開示

皆さん、自分のことを誰かに包み隠さず話すことはできますか?

特に男性には多いと思うのですが、悩み事を自分ひとりで抱え込み、誰にも心の内を明かさないということがあります。

情けない自分を見せたくない、認知されたくないというプライドなのか、見栄なのかわかりませんが、心を許したはずの親友/彼女にすら自分の思う所を素直に話すことが出来ません。

 

僕はまさにこの状態でした。

 

3年前に親友と箱根旅行に2人で行ったときにも、当時の彼女との関係性で悩んでいたことをなかなか白状することが出来ず、親友には辛抱強く言語化作業に付き合ってもらいました。

半ば強引に聞いてくれたおかげで、断片的に伝えることが出来るという状態です。

 

ですが、自己開示を出来ないと、人は心を開いてくれません。

自己開示をしないと、自分の考えだけでモノゴトを決断して進んで行ってしまい、不本意な結末に終わるかもしれません。

自己開示をして、人に頼ることの重要性は計り知れない。

 

でも、そんなことは頭の中ではわかっていても、出来ない。

 

と思っていました。

 

 

昨日、サマーインターンシップでお世話になったメンターの方とサシ飲みに行き、生まれて始めて自分の弱い部分もさらけ出して思いのたけを伝えることが出来ました。

 

メンターの方は真摯に聞いてくださり、正面からありのままの僕を承認してくださり、アドバイスをしてくれました。

 

また、帰り道で彼女に電話をかけ、自分が今就職先について悩んでいること、自分に非があり辛い思いをしていることを、包み隠さずに伝えました。

 

彼女は「話してくれてありがとう」と言ってくれました。

 

自分の考えを、自分の弱い所、至らない所を含めて自己開示をすることが出来、一歩前に進むことが出来たなと感じます。

 

人を頼ること

人を頼ることが、本当に苦手で、出来ませんっていう方がいます。
そういった方は、仕事をし始めると苦労することが多いです。

 

なんでも自分で考えて、出来なかったらそれは自分の責任でという考え方は、ある意味ストイックで賞賛されるものかもしれませんが、ビジネスの世界では求められていません。

ビジネスの世界で求められているのは、「頑張ること」ではなく、「結果を出すこと」です。

 

 

この大原則を忘れてしまうと、「私はこんなに頑張りました!睡眠時間を削って作業して、限界までやったのですが、ここまでしか進みませんでした」という大間違いを犯さずに済みます。

 

極論、仕事を任されたのはあなただとしても、その仕事をするのはあなたではなくても良いのです。

 

あなたがすべきことは、どんな手段を使ったとしても、結果に責任を持つことです。

 

一般的に、結果を出すためには人の協力を得ることが必要な場合が多いです。

 

出来ないことはさっさと人に頼んでしまい、自分のプライドなどかなぐり捨てて、仕事を勧めていくということが出来るようにならないと、生きていけないなと感じる今日このごろでした。

続けること

習慣をつくるために大切なのは、出来なかった日があったとしても、諦めずに続けることだ。

 

習慣はいきなり出来上がることはない。最初から出来るようになるわけがない。

 

最初は何回か失敗するかもしれない。毎日やると決めたことでも、出来ない日もあるかもしれない。

 

けれども、大切なのは最終的に出来るようになっていることであり、最も避けるべきなのは経過がどうあれ途中で辞めてしまうことだ。

 

続ける。

決断

人生には、決断をしなければならないタイミングが必ず訪れます。

 

大学受験先の決定、就職先、結婚、etc....

 

決断には迷いが伴い、人は後悔することを恐れて決断することをためらいがちです。

 

でも、そもそもその決断をするときに考えないといけない要素として、その決断が人生にどれくらいの変化をもたらすのか、その決断よりも、決断の後の行動の方が大切なのではないかという二点です。

 

決断には選択肢があります。選択肢同士を比較した時に、その2つの選択肢によって自分の人生にどれくらいの差分があるのかを考えましょう。そしてその差分に見合った時間量だけを迷う時間に当てましょう。

 

そんなに差がないのであれば、悩むことに時間を使うよりも、決断した後の努力に時間を使ったほうがよっぽど生産的ですからね。

 

また、決断の時点での情報量では、決断の良し悪しを判断出来ない場合もあります。決断に悩むときというのはだいたい不確定要素の存在が大きいです。

 

でも、そんなもの考えても仕方ないじゃないですか。割り切って、決めて、選択肢を正解にすれば良いだけだと思いますよ。

都合よく解釈する

仕事をしていると、自分の同期で自分より仕事が出来る人を見て、「自分はなんてだめなんだ」と意気消沈してしまうことがあります。

後輩なのに自分より出来るやつがいた日にはプライドはズタズタ。家に引きこもってドラマを見続けるしかないでしょう。

 

ですが、現実逃避してぐーたらした所で何かが変わるわけではなく、そうこうしている間にもライバルたちは自己研鑽を続け、差は開いていく一方です。

 

「そんなことはわかっている!頭ではわかっているけど出来ないんだよ!」という反論が聞こえてきそうです。その気持、すごくわかります。僕も最近までは自分より仕事が出来る同期(しかも年下)に負けているという事実を直視出来ず、家に引きこもってツイッターを見続けて時間を潰していました。

 

ですが、最近は同期に負けていることに必要以上に心惑わされることもなくなり、自分の時間で自己研鑽に励めるようになってきています。考え方もポジティブになり、プライドに振り回されることも減りました。

 

何が変わったのでしょうか。

それは「都合よく解釈する」ようになったことです。

 

「年下の同期に負けて、なんて自分は不甲斐ないんだろう」「この仕事は向いてないんじゃないか」と考えるのをやめて、「あの後輩はブログが趣味だと言っていたし、文章を書くという経験値が違うから現時点で負けているのは当たり前の話。」「俺は天才だから努力すればなんでも出来る。」

のように、(根拠のない)都合の良い捉え方をするようにしたところ、みるみる状況が改善していき、ポジティブな気持ちで仕事に取り組めるようになりました。

 

なぜこのような考え方になったのかと言うと、
・結局自分に出来ることは努力しかない。
・努力するための妨げになるような考え方はしない。
・努力するためにプラスな要素となる考え方に変える。

 

という背景です。

 

まず、人と比べることで生産性が落ちてしまうならば、比べるのは辞めましょう。幸せにならない。

自己嫌悪することで生産性が落ちてしまうならば、辞めましょう。幸せにならない。

 

結局出来ることっって努力しかないんだなあ。努力すれば出来ないことも少しづつでも出来るようになって、状況が良い方向に向かうんだなあ。そのための努力を妨げるような要素は、無駄だから排除すれば良いんだなあ

という思考回路です。

 

ほぼ、自己暗示に近いです。

 

根拠のない自信で、自分は出来ると信じ込む。そして努力をし、言葉を本当にする。それが自信になっていく。

 

少々荒療治ですが、「努力をしない」という最悪の選択よりは100倍マシです。努力しないよりはしたほうが出来ることは増えますからね。ここで人と比べてはダメですよ。「努力しない自分」と「努力する自分」を比べて、後者の方が絶対出来ること増えるやん!そしたら状況改善するやん!と、単純で都合の良い解釈を、あえて、するようにしてみてはいかがでしょうか。

 

僕もこの文章を書くことによって、自分に自己暗示をかけています。努力するしかないな!