思考整理

東京大学→Software Engineer

自分の意見を言うこと

日本人は、自分の意見を言うことが苦手ということをよく聞きます。


アメリカなどでは、「で、お前はどう思うの?」と個人の考えを聞く分化が根ざしているのに対して、日本では「正しい(教科書に乗っている)答えは何?」という聞き方をしています。

 

教育のせいにするつもりはありませんが、やはり自分の考えを持つこと、発信することが苦手な日本人が多い気がします。

 

特に学校の勉強を真面目にやってきた人ほど、「正しい」発言をしないといけないという考えが深層心理にまで入り込んでしまっていて、「正しい」保証のない発言を避けるようになってしまいます。

 

ですが、やはり社会で求められているもの、これから先の未来が不透明な時代で求められているものは、「お前はどう思っているの?」という問いに対して、個としての考えをぶつけることです。

 

僕の場合は、これがものすごく苦手で、「誤っていてもいいから自分の考えを述べること」よりも「世間一般に正しいと思われる、評論家的な意見を述べること」を優先してしまいます。

 

考える時の前提が、「どこかに正しい答えがあり、それを探し当てないといけない」なのです。

そうではなく、考える時の前提を「正しい答えなんてものは存在しない。自分がこれだ!と思ったもので良い。」としないといけないのです。

 

 

僕はものごとを考えるときに、なかなか決められない、前に進まないということがよく起こります。

 

その原因は、一度決めたはずのことに対しても、「どこかに本当は正しい答えがあるのではないか」という気持ちを払拭できずに、振り返って考え直すということを繰り返してしまっているためです。

 

一度決めたことは決めた!と割り切り、その決定を土台に次に進むことをしなければなりません。

 

評論家はやめましょう。

 

自説をたんたんと語る、思想家で良いのです。一般論なんて、なんの価値もないですから。

 

 

では、この考えかたを定着させるにはどうすればいいでしょうか。

意識を変えるというのはそのままではなかなか難しく、何も対策を打たないと人は変わりません。

 

 

とりあえず部屋の壁に「自分の 考えで決める」と書いた紙を貼ってみます。今は他に良い案が思いつかないのでこれで効果検証をしてみて、変わる努力をしてみることにします。

ドベンチャーに新卒で入る

こんにちは、

就職活動中の方、そろそろ情報解禁も近づいてきており、テスト期間ももうすぐ終わるし本腰入れて就活するかあという方も多いと思います。

 

多くの方は大手企業を志望されていると思いまます。たまーに、ベンチャーも見ているという人もいます。

 

僕はおそらく稀有なパターンで、社員数が一桁のドベンチャーへの新卒入社を検討しています。周りを見ても、こんな奴あんまりいません。笑

 

ベンチャーに新卒で入社するということがどういうことなのか。まだ検討中ですが考えたことを思いついた順番に書いていこうと思います。

 

 

■研修がない

当たり前ですが、研修なんてものはありません。僕の友達で某大手IT企業に就職した友達は、就職して9ヶ月近くたった今でも研修中だと聞きます。

研修には手間もお金もかかるので、ドベンチャー企業にはそんな余裕はありません。一ヶ月の研修をする余裕もありません。

(余裕がないというより、新卒採用予定者が僕1人ですので研修をするにはコスパが悪すぎるのですね。)

 

即戦力としての働きを期待されているという点は、大手とくらべて一番異なる点でしょう。

 

■全体観を持ちやすい

企業規模が小さいからこそ、企業という生命体の全体像が捉えやすいです。

大手企業だと分業されすぎていて自分の立ち位置がよくわからなくなってしまいがちですが、ドベンチャーなので、そんなことはありません。

せいぜい3つくらいに大雑把に分けたうちの1つに携わっているんだなくらいの感覚で仕事が出来ます。自分の果たす役割がよくわかるので、やる気が出ます。

 

 

■同期がいない

職場環境としては、年が少し離れた上司しかいません。同年代の人がいないというのは少し寂しかったりもします。僕も人間なので、仕事でツライことがあったら愚痴を言いたくなりますし、切磋琢磨する仲間が欲しいとも思います。

僕は修行期間として割り切っていますが、こういった環境が得意ではないという方には合わないかもしれません。

 

■かけられている期待が大きい

なんたってドベンチャーですからね。人が足りません。一人一人の社員が二人分くらい働かないと回らなかったりします。

そういった意味で、うちの企業の社員の方々はとんでもない仕事力の持ち主です。社長なんて10人分くらいの仕事をしてそう。

当然、自分もそのレベルの仕事を、(すぐにではないが)求められます。

やるしかないですね。

 

こんな感じですかね。また思い出したら書きます。

思考の前提を変えること

新卒として入社し、「よし、やるぞ!」と意気込んで仕事に取り掛かっても、最初はなかなか上手く行かず、上司に怒られることも多いと思います。

でも、だんだんとコツを掴んできて、仕事が少しずつ少しずつ出来るようになってくるでしょう。

 

仕事が出来ない状態から仕事が出来る状態になることで、変化するものはなんなんでしょう?

経験によって、具体的に何が変わるのでしょうか?

 

僕は「前提の認識が変わること」だと思っています。

 

もう少し具体的に書くと、同じ状況に遭遇したとしても、前提としての認識が異なることで考える内容が変わってくるということです。

 

例えば、文章を書く仕事が上達してくる場合を考えて見ます。

仕事を始めて間もない頃は、「何を伝えたいのか」を考えることが前提の認識となっており、自分が伝えたいことをひたすら書き連ねることをしてしまいます。

(このブログもその典型例ですね。このブログは僕自信の文章への苦手意識を取り去るためにひたすら書きまくることを目的としているので、読みにくくてごめんなさい。笑)

 

仕事が出来るようになってくると、前提としての認識が、「読み手にどう伝わるか」に変わってきます。

 

こうして、前提となる考えが変わってくることによって、同じ状況に直面しても仕事が出来る人と出来ない人とでは考えることに違いが出て来るのです。

 

このことを知っておけば、普段仕事をしながら、「あ、自分の中で前提となる認識が変わったな」と気づくこと、どう変わったのかを言語化して成長速度を高めることが出来ます。

 

僕は常々、自分の前提認識がどう変わったのかを記録するようにしています。

 

そうすることで、成長速度を高めることが出来ますし、副次的な効果として、一回出来るようになったことを忘れてしまうのを防いでいます。

 

言語化して意識することで、「これは出来るようになったんだ」と自覚することが出来ますからね。

 

ぜひお試しください。

 

これがわかっていないと、仕事が出来るようになりたいと思って努力していても、正しい方向に向かうことが出来ません。

 

 

 

就職活動の軸

「就職活動の軸はなんですか?」

 

面接で尋ねられて、上手く応えられると自信を持って言える人は少ないのではないでしょうか。

 

就職活動の軸の作り方について、ネットで検索すると色々な切り口でのアプローチを紹介する記事が出てきます。

 

でも、どうもしっくりきません。

 

今回は、僕なりの切り口で就職活動の軸について考えてみます。

 

まず、基本的な前提として知っておかないといけないことは、自分の理想を全て満たす完璧な起業なんてものはこの世に存在しないということです。

 

いきなりなんて夢のないことを言うんだと思われるかもしれませんが、これを知っておかないと、理想の起業を追い求め続け、納得感を持つことが出来ないまま入社先を決めることになってしまいます。

 

就職活動の軸、企業選びのために重視しているポイントは?と聞かれて、いくつの要素が思いつきますか?

給与、福利厚生、職場の雰囲気、先輩社員との相性、ビジョン、立地、転勤、実務内容、評価制度、などなど、、

 

それぞれの要素について、理想の状態があるでしょう。

でも、全ての要素を叶えてくれる起業なんて、ありませんよね。
自分で作れば別ですが笑

 

 

全ての要素を追うのではなく、優先順位を付けて自分にとってこれだけは譲れない!という要素に絞って追いかけていくのが、良いやり方です。

 

そしてこのときに絞った、自分にとって譲れない要素が、「就職活動の軸」になるのです。

 

前提終わり。本題に入っていきます。

 

僕の場合の就職活動の軸は、「1年目、2年目、3年目で、それぞれ積める経験に魅力を感じること」です。

魅力って具体的にどんな経験?という質問の余地を残してあえてぼかして書きましたが、ここで伝えたいこととしては、ビジョンとか職場の雰囲気とかふわふわした抽象的なものではなく、実際に自分が働いたときに、どんな実務をすることになるのかという点に注目しているということです。

 

社会人としてのキャリアを積んでいくにあたり、大切になるのは「どんな経験を積んだのか」であり、「どんなことが出来るのか」です。

経営者のビジョンに共感出来たとしても、職場の雰囲気が良かったとしても、この要素をおろそかにしてしまっては、楽しく働けても気付いたらどこにも転職出来ない、何も出来ない人間になっていた、なんてことも有りえます。

 

「実際に自分はどんな仕事をするのか」「その経験は自分にとって価値のあるものなのか」そして、「自分が本当にやりたいことなのか」

を考えてみてください。

言葉は文脈の中でしか正しく意味を持たない

 

言葉というのは、基本的には文脈の中でしか意味を持ちません。いつなんどきも、誰にでも当てはまるアドバイスなんてものは存在しないのです。

 

 

例えば、「凄い人と自分を比較して、その差分を埋めるように努力するのが成長する近道だよ!」というアドバイス

一見もっともらしい意見に見えます。

 

しかし、このアドバイスは万人に当てはまるものではないです。

 

例えば、僕の場合は他人と自分を比較すると、自分の弱い部分や努力してこなかった過去に過剰に焦点をあてて考えてしまい、自己嫌悪に陥ってしまいます。

よしやるぞ!というやる気が出る前に、自分には出来ない、、と意気消沈してしまう方が先に来てしまい、むしろ逆効果です。

 

なので僕は、人と自分を比較することはやめました。人と比較しても幸せになれないことがわかったので。

ひたすら自分と向き合い、昨日の自分とどう変わったのかを成果指標にして、他人という要素を排除して自己研鑽に励んでいます。

 

このように、一見もっともらしいアドバイスに聞こえるようなものでも、ジブンの性格や置かれている環境、これまでの人生で形成されてきた価値観などを含めた、文脈の中で良し悪しを判断しないといけません。

 

このことを知っておかないと、先程のアドバイスを来たときにも、「自分も他人と比較して、頑張らないといけないんだ!でも人と比較すると意気消沈してしまう、自分はなんてダメな人間なんだ…」となってしまいます。

 

アドバイスは、ジブンの中で解釈を加え、良し悪しを判断して、必要ないものは捨ててしまえば良いのです。

 

このことを知っていると、かなりストレスフリーに生きることが出来るはずですよ!

なぜ自分の考えを主張出来ないのか

現在の問題の原因は、だいたい過去にあります。

過去にさかのぼって考えて見ると、やはり学校教育の影響を受けているんだろうなと思います。

 

僕は比較的勉強は出来た方で、「正解」を出すことは得意でした。

問題が与えられ、枠組みが与えられ、ルールの下で正解を導き出すというプロセスが得意でした。

 

頭を使ってはいましたが、頭をつかう範囲は問題によって限定され、限られた世界の中で考えていたに過ぎません。

井戸の中で問題を問いていたのです。

 

そして、私は正解を出すことが得意だったので、正解を出すことで先生にほめられました。正解を出せば褒めて貰えると学習した僕は、正解を出すために勉強し、正解を出すことが良いことだと信じて生きてきました。

 

ですが、社会に出て直面する問題の多くは、正解がありません。

正解を出すための勉強しかしてこなかった僕には太刀打ちの出来ない世界でした。

 

わからない。

 

 

正解を出すことが良いこと、間違えるのは悪いことだと信じて疑ってこなかった僕は、正解の無い問いに対して、答えることが出来ません。

 

正解している自信が持てないから。間違えるのは悪いこと。

 

自分の考えを言うことが出来ない原因はこの当たりにあるのだと思います。

 

 

さて、ここまでわかったから、じゃあしょうがないと諦めるわけには生きません。自分の考えを言えないことによる自己嫌悪、そこから発生するストレスは精神衛生上非常に宜しくないので、なんとか対策を立てなければなりません。このままだと病む。

 

こうして言語化することで、原因がわかってきましたし、自分の思考の癖もわかってきました。

 

無意識のうちに間違えることを極度に恐れていることがわかったので、それをなんとかしてあげれば良いわけです。

 

答えは簡単。めちゃくちゃ間違えまくること。

間違えることへの恐怖心をなくしてしまえばいい。慣れてしまえば良い。

 

ということで自分の考えを勢いにまかせてぺらぺらと書いて発信している次第です。

 

ほんとはもっとフィードバックが欲しいので、その考えは間違っている!というコメントなど頂きたいのですが、、

 

いかんせん週のPV数が3くらいなので笑

 

間違えること、失敗することは悪いことではない。むしろ成功に近づいているというポジティブな捉え方を、理屈ではなく心の底から共感出来るように、「失敗の成功体験」を積みたい所です。

自分の考えを持つこと

間違っても良いから、自分の考えを言う

 

ということが、出来ません。

 

 

自分の今抱いている考えが、浅いものであること、社会を知らない若造の言葉であること、それを指摘されたくないという気持ち、自分の思慮の浅さを自覚したくないという気持ち。

 

「で、キミはどう思うの?」という問いに対して、自分の考えを答えられません。

耳障りの良い一般論を言うだけで、間違っているかもしれないが、自分はこう思っているんです!という主張が出来ない。

 

でも、自分の考えを主張するということはこれからの世の中で必ず必要になるスキルです。

 

自分の考えを持たなくてもこなせる仕事はこれから先どんどんなくなっていき、自分の考えを持てない人は職を持つことが出来なくなるでしょう。

 

機械と人間の違いは、不確定要素がある状況下で意思決定を下すことが出来るかどうかです。

 

わからない、知らないといった状況で、でも自分の考えはこうだと判断し、一歩前に踏み出せる人間が求められています。

 

自分の考えを持てるようにしたいものです。