思考整理

東京大学→Software Engineer

職業選択の軸

就職活動をしている皆さん、「就職活動の軸はなんですか?」という質問に対する答えをどうするかで、悩んでいませんか?

 

「軸ってなんやねん、ぼやっとしすぎやろ!」とか、「正直大学ではサークルと飲み会しかしてないし、急に職業について考えようと思ってもわからんし」とか、「そもそも就職活動の軸というもののイメージが沸かない」などなど、思っていませんか?

 

僕は思っていました。そして就職活動を9ヶ月ほど続けた現在でも、思っています。

 

就職活動の軸を作るためには、2つの情報が必要です。1つは、自分に関する情報。もう1つは、職業に関する情報です。この2つのマッチングした点が、就職活動の軸となるわけです。

 

しかし、ここで2つの問題が発生します。1つは情報の不足。もう1つは情報の誤認識と変化です。

 

自分と職業という2つの情報のうち、自分に関することは分かります。アクセスし放題な情報です。自分にしかわかりません。
しかし、職業の情報は分かりません。働いたことがないから、どんな業界が良いのかと言われてもどんな業界があるのか分からないし、どんな職種があるのかもわからない。どんな実務で、どんな能力が身について、どんな辛いことがあるのかわからない。

圧倒的に職業に関する情報が不足しているのです。これが問題の一つ目。

 

2つめの問題は情報の誤認識と変化。先程自分に関する情報は分かると書きましたが、たしかにアクセスすることは出来ますが、自分で自分の情報を正しく把握出来ているかどうかはまた別の問題です。

 

自己分析をした結果、自分の興味関心ややりたいことが見つかったとしても、それが本当に自分のやりたいことなのかはわからないし、そして興味関心ややりたいこと、志向性、感受性などは変化していきます。

自分が今興味を持っていることは、五年後には興味を持っていないかもしれない。

 

情報を正しく認識出来るかどうかは、企業についても同じことが言えます。

 

企業についても、就活生の前に出てくる企業の人達は、「就活生が自社に興味を持ち、受験してくれるよう」意図したコミュニケーションを取ってきます。

そのため、彼らの見せたい側面を強調され、正しくないインプットをしてしまう可能性があるのです。

また、自分の勘違いという可能性もあります。例えば人材業界のA社の説明会に行き、印象が最悪でした。人材業界の企業はもう受けないぞと思ったとします。しかし、その印象は人材業界に普遍的なものではなく、A社に固有のものだったりします。自分の勘違いによって、人材業界の中で将来の入社先となる候補企業が軒並みなくなってしまうのです。

 

ここまでの話を聞くと、じゃあ就職活動の軸ってどうやったら作れるんだと絶望した方もいるかもしれません。

 

ですが、上記の問題を知らないで就職活動の軸を作って行くと、頑張って作り上げた就職活動の軸が、何かの拍子に自分の勘違いが発覚し全ておじゃんになるということも有りえるわけです。

 

現在の僕ですね。

 

就職活動の軸はそう簡単に出来るものではありません。
時間をかけて、PDCAをかけて創っていくものなので、すぐに出来る魔法のプロセスのようなものを期待するのはやめましょう。

 

就職活動の軸を創っていく中で、上記の内容を踏まえつつ、なるべく後戻りが少なくなるように進めていくのが良いと思います。

 

頑張ってください!