思考整理

東京大学→Software Engineer

就職活動の軸

「就職活動の軸はなんですか?」

 

面接で尋ねられて、上手く応えられると自信を持って言える人は少ないのではないでしょうか。

 

就職活動の軸の作り方について、ネットで検索すると色々な切り口でのアプローチを紹介する記事が出てきます。

 

でも、どうもしっくりきません。

 

今回は、僕なりの切り口で就職活動の軸について考えてみます。

 

まず、基本的な前提として知っておかないといけないことは、自分の理想を全て満たす完璧な起業なんてものはこの世に存在しないということです。

 

いきなりなんて夢のないことを言うんだと思われるかもしれませんが、これを知っておかないと、理想の起業を追い求め続け、納得感を持つことが出来ないまま入社先を決めることになってしまいます。

 

就職活動の軸、企業選びのために重視しているポイントは?と聞かれて、いくつの要素が思いつきますか?

給与、福利厚生、職場の雰囲気、先輩社員との相性、ビジョン、立地、転勤、実務内容、評価制度、などなど、、

 

それぞれの要素について、理想の状態があるでしょう。

でも、全ての要素を叶えてくれる起業なんて、ありませんよね。
自分で作れば別ですが笑

 

 

全ての要素を追うのではなく、優先順位を付けて自分にとってこれだけは譲れない!という要素に絞って追いかけていくのが、良いやり方です。

 

そしてこのときに絞った、自分にとって譲れない要素が、「就職活動の軸」になるのです。

 

前提終わり。本題に入っていきます。

 

僕の場合の就職活動の軸は、「1年目、2年目、3年目で、それぞれ積める経験に魅力を感じること」です。

魅力って具体的にどんな経験?という質問の余地を残してあえてぼかして書きましたが、ここで伝えたいこととしては、ビジョンとか職場の雰囲気とかふわふわした抽象的なものではなく、実際に自分が働いたときに、どんな実務をすることになるのかという点に注目しているということです。

 

社会人としてのキャリアを積んでいくにあたり、大切になるのは「どんな経験を積んだのか」であり、「どんなことが出来るのか」です。

経営者のビジョンに共感出来たとしても、職場の雰囲気が良かったとしても、この要素をおろそかにしてしまっては、楽しく働けても気付いたらどこにも転職出来ない、何も出来ない人間になっていた、なんてことも有りえます。

 

「実際に自分はどんな仕事をするのか」「その経験は自分にとって価値のあるものなのか」そして、「自分が本当にやりたいことなのか」

を考えてみてください。

言葉は文脈の中でしか正しく意味を持たない

 

言葉というのは、基本的には文脈の中でしか意味を持ちません。いつなんどきも、誰にでも当てはまるアドバイスなんてものは存在しないのです。

 

 

例えば、「凄い人と自分を比較して、その差分を埋めるように努力するのが成長する近道だよ!」というアドバイス

一見もっともらしい意見に見えます。

 

しかし、このアドバイスは万人に当てはまるものではないです。

 

例えば、僕の場合は他人と自分を比較すると、自分の弱い部分や努力してこなかった過去に過剰に焦点をあてて考えてしまい、自己嫌悪に陥ってしまいます。

よしやるぞ!というやる気が出る前に、自分には出来ない、、と意気消沈してしまう方が先に来てしまい、むしろ逆効果です。

 

なので僕は、人と自分を比較することはやめました。人と比較しても幸せになれないことがわかったので。

ひたすら自分と向き合い、昨日の自分とどう変わったのかを成果指標にして、他人という要素を排除して自己研鑽に励んでいます。

 

このように、一見もっともらしいアドバイスに聞こえるようなものでも、ジブンの性格や置かれている環境、これまでの人生で形成されてきた価値観などを含めた、文脈の中で良し悪しを判断しないといけません。

 

このことを知っておかないと、先程のアドバイスを来たときにも、「自分も他人と比較して、頑張らないといけないんだ!でも人と比較すると意気消沈してしまう、自分はなんてダメな人間なんだ…」となってしまいます。

 

アドバイスは、ジブンの中で解釈を加え、良し悪しを判断して、必要ないものは捨ててしまえば良いのです。

 

このことを知っていると、かなりストレスフリーに生きることが出来るはずですよ!

なぜ自分の考えを主張出来ないのか

現在の問題の原因は、だいたい過去にあります。

過去にさかのぼって考えて見ると、やはり学校教育の影響を受けているんだろうなと思います。

 

僕は比較的勉強は出来た方で、「正解」を出すことは得意でした。

問題が与えられ、枠組みが与えられ、ルールの下で正解を導き出すというプロセスが得意でした。

 

頭を使ってはいましたが、頭をつかう範囲は問題によって限定され、限られた世界の中で考えていたに過ぎません。

井戸の中で問題を問いていたのです。

 

そして、私は正解を出すことが得意だったので、正解を出すことで先生にほめられました。正解を出せば褒めて貰えると学習した僕は、正解を出すために勉強し、正解を出すことが良いことだと信じて生きてきました。

 

ですが、社会に出て直面する問題の多くは、正解がありません。

正解を出すための勉強しかしてこなかった僕には太刀打ちの出来ない世界でした。

 

わからない。

 

 

正解を出すことが良いこと、間違えるのは悪いことだと信じて疑ってこなかった僕は、正解の無い問いに対して、答えることが出来ません。

 

正解している自信が持てないから。間違えるのは悪いこと。

 

自分の考えを言うことが出来ない原因はこの当たりにあるのだと思います。

 

 

さて、ここまでわかったから、じゃあしょうがないと諦めるわけには生きません。自分の考えを言えないことによる自己嫌悪、そこから発生するストレスは精神衛生上非常に宜しくないので、なんとか対策を立てなければなりません。このままだと病む。

 

こうして言語化することで、原因がわかってきましたし、自分の思考の癖もわかってきました。

 

無意識のうちに間違えることを極度に恐れていることがわかったので、それをなんとかしてあげれば良いわけです。

 

答えは簡単。めちゃくちゃ間違えまくること。

間違えることへの恐怖心をなくしてしまえばいい。慣れてしまえば良い。

 

ということで自分の考えを勢いにまかせてぺらぺらと書いて発信している次第です。

 

ほんとはもっとフィードバックが欲しいので、その考えは間違っている!というコメントなど頂きたいのですが、、

 

いかんせん週のPV数が3くらいなので笑

 

間違えること、失敗することは悪いことではない。むしろ成功に近づいているというポジティブな捉え方を、理屈ではなく心の底から共感出来るように、「失敗の成功体験」を積みたい所です。

自分の考えを持つこと

間違っても良いから、自分の考えを言う

 

ということが、出来ません。

 

 

自分の今抱いている考えが、浅いものであること、社会を知らない若造の言葉であること、それを指摘されたくないという気持ち、自分の思慮の浅さを自覚したくないという気持ち。

 

「で、キミはどう思うの?」という問いに対して、自分の考えを答えられません。

耳障りの良い一般論を言うだけで、間違っているかもしれないが、自分はこう思っているんです!という主張が出来ない。

 

でも、自分の考えを主張するということはこれからの世の中で必ず必要になるスキルです。

 

自分の考えを持たなくてもこなせる仕事はこれから先どんどんなくなっていき、自分の考えを持てない人は職を持つことが出来なくなるでしょう。

 

機械と人間の違いは、不確定要素がある状況下で意思決定を下すことが出来るかどうかです。

 

わからない、知らないといった状況で、でも自分の考えはこうだと判断し、一歩前に踏み出せる人間が求められています。

 

自分の考えを持てるようにしたいものです。

形式化すること

上達するとは、形式化することです。

 

結論を最初に書きましたが、「上達する」とはどういうことでしょうか。

それは、最初はできなかったことが、だんだんと意識して頑張れば出来るようになり、最終的には意識しなくても自然と出来るようになっているということです。

 

ここまでくれば、初動から異なるでしょう。

自分の中に、「型」が出来たのです。

 

 

この、「型」をつくることが大切なのです。

習熟するということは、無意識のうちに行動の型、思考の型が作り上げられ、自然とわかる、自然と体が動くという状態です。

 

最終的にこの状態を作りたいのであれば、自分で「型」をつくってしまえば良いのです。

 

僕は、仕事が出来ないので多くのミスをしますし、毎回上司に怒られます。

次のときは直して出来るようになろう!と思っても、同じミスをしてしまいます。

 

そもそも、意思の力に頼ろうとしている時点で間違いなのです。人間そんなに意思の力は強くありませんし、脳のリソースは限られているのでそこを頼りにしていると必ずパンクします。

 

「型」をつくってしまえば良いのです。

 

例えば、月曜日の朝10時に1週間分の営業リストを確認し、追加営業の必要性の有無を確認すると、決めてしまえば良いのです。

 

出来ないことは全て、型をつくり、上達スピードを上げていきましょう。

気落ちしないこと

皆さんは日常生活の中で、嫌なこと、辛いこと、悲しいこと、悔しいことがあって、凹んだり、気落ちしたり、何もやる気がなくなったり、現実逃避して楽な方に逃げたくなったりすることはありますか?

 

僕はあります。

仕事が全く上手く出来ず、タスク管理が出来ず、年下の女の子にタスク管理をしてもらい、惨めで逃げ出したくなります。

 

そんな中でも、自分の誇れる点を1つだけ上げると、必要以上に凹んだり現実逃避をし続けたりしないことです。

 

現実逃避をすることで、その場は良い気分になります。非常に魅力的な誘惑です。

 

ですが、僕は自分の可能性を諦めていません。人は変われるはずだと信じています。

 

根拠は全くありません。

 

でも、自己嫌悪に陥って腐ってしまうより、全く根拠はなくとも無駄にポジティブな方が気分的にも良いですよね?笑

 

 

無駄ポジティブで、行きましょう。

 

そして自分に出来ることは努力しかないので、とりあえず今出来ることを全力でやります。

職業選択の軸

就職活動をしている皆さん、「就職活動の軸はなんですか?」という質問に対する答えをどうするかで、悩んでいませんか?

 

「軸ってなんやねん、ぼやっとしすぎやろ!」とか、「正直大学ではサークルと飲み会しかしてないし、急に職業について考えようと思ってもわからんし」とか、「そもそも就職活動の軸というもののイメージが沸かない」などなど、思っていませんか?

 

僕は思っていました。そして就職活動を9ヶ月ほど続けた現在でも、思っています。

 

就職活動の軸を作るためには、2つの情報が必要です。1つは、自分に関する情報。もう1つは、職業に関する情報です。この2つのマッチングした点が、就職活動の軸となるわけです。

 

しかし、ここで2つの問題が発生します。1つは情報の不足。もう1つは情報の誤認識と変化です。

 

自分と職業という2つの情報のうち、自分に関することは分かります。アクセスし放題な情報です。自分にしかわかりません。
しかし、職業の情報は分かりません。働いたことがないから、どんな業界が良いのかと言われてもどんな業界があるのか分からないし、どんな職種があるのかもわからない。どんな実務で、どんな能力が身について、どんな辛いことがあるのかわからない。

圧倒的に職業に関する情報が不足しているのです。これが問題の一つ目。

 

2つめの問題は情報の誤認識と変化。先程自分に関する情報は分かると書きましたが、たしかにアクセスすることは出来ますが、自分で自分の情報を正しく把握出来ているかどうかはまた別の問題です。

 

自己分析をした結果、自分の興味関心ややりたいことが見つかったとしても、それが本当に自分のやりたいことなのかはわからないし、そして興味関心ややりたいこと、志向性、感受性などは変化していきます。

自分が今興味を持っていることは、五年後には興味を持っていないかもしれない。

 

情報を正しく認識出来るかどうかは、企業についても同じことが言えます。

 

企業についても、就活生の前に出てくる企業の人達は、「就活生が自社に興味を持ち、受験してくれるよう」意図したコミュニケーションを取ってきます。

そのため、彼らの見せたい側面を強調され、正しくないインプットをしてしまう可能性があるのです。

また、自分の勘違いという可能性もあります。例えば人材業界のA社の説明会に行き、印象が最悪でした。人材業界の企業はもう受けないぞと思ったとします。しかし、その印象は人材業界に普遍的なものではなく、A社に固有のものだったりします。自分の勘違いによって、人材業界の中で将来の入社先となる候補企業が軒並みなくなってしまうのです。

 

ここまでの話を聞くと、じゃあ就職活動の軸ってどうやったら作れるんだと絶望した方もいるかもしれません。

 

ですが、上記の問題を知らないで就職活動の軸を作って行くと、頑張って作り上げた就職活動の軸が、何かの拍子に自分の勘違いが発覚し全ておじゃんになるということも有りえるわけです。

 

現在の僕ですね。

 

就職活動の軸はそう簡単に出来るものではありません。
時間をかけて、PDCAをかけて創っていくものなので、すぐに出来る魔法のプロセスのようなものを期待するのはやめましょう。

 

就職活動の軸を創っていく中で、上記の内容を踏まえつつ、なるべく後戻りが少なくなるように進めていくのが良いと思います。

 

頑張ってください!